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【QSV】HandBrakeのQSVを使ってブルーレイ映像を高画質変換する方法2018【mp4】

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お越しいただきありがとうございます。
以前の書いた記事から3年以上が経ち、HandBrakeも仕様がすっかり変わったので今のバージョンにあった設定方法をご紹介します
 
ですがその前に、エンコードには前提条件があります。それは、「自分がどんな用途で変換した動画を観たいのか?」ということです。
自分の場合のエンコード後の用途は、主にパソコン上で観ることなので、TV・DVD・BD等のメディアへ移して見たり、アニメや映画に最適な30fps → 24fps変換はしません。つまり、自分にとって“最適な画質変換”ですので、自分と同じく、「とにかく速く簡単に、だけど高画質でMP4に変換してパソコンで観たい!」という方におすすめですニコニコ
前提条件が合わない方はご参考程度と思って読んで下さいビックリマーク

以上を踏まえて、ここではHandbrakeのQSVでBDISO(又はFull FD画質動画)をMP4動画ファイル(H.264)へ変換するのに最適な出力設定方法を説明します。
4コアCPUの第4世代Core i7で、ソースの約1/2の時間、ファイルサイズ約1/4に圧縮出来ます(圧縮率は映像の動きの多寡に依ります)。第6世代以降のintel Core i CPUでは、さらに高圧縮なH.265への動画変換が可能です。
変換後の画質については個人差があると思いますが、「ソースとほぼ遜色なく、ファイルサイズはCPUエンコード時と同等なのに変換速度は高速」という結果を目標にしました。単純計算で、CPUエンコードの2倍速く変換することが出来ますにひひ
 
※説明で使用しているのは、HandBrake Ver1.0.7です。今回、mp4出力なのはMKVよりもMP4の方が汎用性があるからです。しかし、設定項目に違いはありません。

【Toolの設定】
まずは、HandBrake自体の設定を確認します。左上のTool → Performancesを開いて各タブの下記の項目を見てください。この3つは解説する動画変換に必要な設定です。




【General】
☑Allow use of 'Advanced' Tab for x264 options:チェックあり
 
【Output Files】
Default Path:変換後に保存するフォルダーをBrowseボタンから選択
MP4 File Extension:Always use MP4

【Advanced】
Priority Level:Normal以上を選択

QSVを使う時、このTool設定内で「デコード時にQSVを使う」という様な設定項目があるのですが、HandBrakeのGPUデコードは不具合が生じ易いので使わないようにしてください。※デコードとは変換前の動画展開の事ですひらめき電球
それに、4コア以上のCPUを使っている場合は、デコードをCPUに任せた方が処理が速いです。その他、ログの設定や細かい操作設定は基本デフォルトで良いと思います。以下、エンコードタブの設定です。

【Picture】
Size
Width:1080
☑Keep Aspects Ratio:チェックあり
Anamorphic:None
Modulus:2
 
Cropping
Custom:全て0にする


Open Sourceから変換元のBDISO(又はFull HD画質動画)ファイルを読み込んで、Keep Aspects Ratioにチェックを入れます。スマホやタブレットPC用にサイズ変換したい場合は、ここでHeight(縦サイズ)の値を変更すると縮小変換(リサイズ)が可能です。
例えば代表的な縮小サイズ1280x720ピクセルの場合、Height:720と入力すれば自動でOutput Display Sizeが1280x720になるはずです。解像度を元動画以上に拡大する事は出来ません。


【Filters】
※元の映像がプログレッシブの場合
項目、全てオフ

※インターレース解除後の映像でInterlaceが好みの場合
Deinterlace:Yadif
Preset:Default
Interlace Detection:Default or Fast
 
※インターレース解除後の映像でDecombが好みの場合
Deinterlace:Decomb
Preset:Default
Interlace Detection:Default
 
その他の項目はお好みでOK。


Filterの設定ですが、自分で撮影したFull HD(1920x1080ピクセル)の映像なら基本的にプログレッシブ画面と言って、インターレース画面の様な櫛状ノイズ(縞々な画面)は出ないはずなので全部オフでOKです。もしも、インターレース画面だった場合は、Interlaceか、Decombか、どちらか好みの方を選んでください。
以前書いたインターレース解除の記事で、「公式ではDecombが最適と言われるが個人的にはInterlaceのSlowが最適だと思っていた…しかし、最終的に自分の好みはInterlaceのFast」という結論が出たのですが、その後、有料エンコードソフトのTMPGEnc Video Mastering Works(以下、TVMW)を購入して再検証してみたところ、HandBrakeのDecombはTVMWの「適応補間」とほぼ同じ結果になったので様々な人の好みにバランス良く対応しているのがDecombなのかもしれません。


【Video】
Video
Video Codec:H.264(intel QSV)
Framerate(FPS):Same us Source
・Constant Framerate
 
Quality
Constant Quality:26

Optimise Video
QSV Preset:Quality
Encoder Profile:High
Encoder Level:Auto


Video Codecは、CPUが対応していれば自動でH.264(intel QSV)や、最新CPUならH.265(intel QSV)という設定が選べるようになります。

FramerateはSame us Source(ソースと同じ)でOK。ただし、Filtersタブでインターレース解除をする場合は、Constant Fileme(固定フレームレート)を選ばないと音ズレの原因になります。

Qualityは、画像の品質を決める設定。バージョンが古かった以前はAvg Bitrate(平均ビットレート)の方が安定した結果を出していましたが、今はConstant Quality(QP)の方が速くて綺麗に仕上がります。
指定する数値は0~51で、0に近い程高画質。基本的にデフォルトの20で問題ないんですが、圧縮率が低くファイルサイズが縮まないので、CPUエンコード時と同等のファイルサイズになる26を指定しています。また、QSVエンコードの場合、画面切り替え時のフェードイン・アウトや高速移動する映像にノイズが入り易くなるので、気になる方は25~23の範囲で試してみてください。

Optimise Videoは、QSVを選んだ場合、ここで圧縮品質設定をします。Advanced項目は表示されなくなりますが、設定値に詳しい人はExtra Optionsに追加文を入力すれば設定が反映されます。

Encoder Presetは、左へスライドさせるほど高速に変換できますが代わりに映像処理が雑になるので高品質を維持する為に一番右のQualityを選びます。

Encoder Profileは、Advanced設定を集約した項目でAuto・Baseline・Main・Highから選びます。4つとも試してみましたが、AutoはほぼMainを選ぶようになっているみたいです。ここでは高圧縮設定のHighを選びます。

Encoder Levelは映像品質に全く関係ないのでAutoで構いません。


【Audio】
Audio Tracks:必要に応じてBitrateからQualityに変更

 
音声設定です。音に拘りは無いので自分はデフォルトで使ってますが、Qualityの方が音質が良いです。ただし、場合によっては音声データサイズが2倍に膨れ上がることも・・・。


【Subtitles】
デフォルトのまま


字幕がある場合はここで指定します。自動的に1番目の字幕が焼き込みに設定されていますが再生プレイヤーが複数字幕表示に対応しているならチェックを外して、1番右のDefaultにチェックを付ければ字幕を出したり消したり出来ると思います。必要なければ、右のバツ印で削除。


【Chapters】
Chapter Markers
☑Createt Chapter Markers:チェックあり


ディスクメニューの代わりに目的のチャプター映像へジャンプする目印を付けます。MPC-HC等しっかり対応したソフトでないと機能しませんが、変換速度に影響はないので付けた方が良いと思います。

以上、設定が終わったら右下の+Addからプリセット名を付けて保存しましょう。
次回起動から同じ設定を右のPresetsリストからいつでも選択出来ますひらめき電球
 
これで、メニューのAdd to Queue → Show Queueと押して変換準備が出来たことを確認。後はStart Queueを押して待っていれば変換終了です。
ちなみに、Show Queueに入れた後、戻って次の変換元ファイルを読み込んで同様の操作をすれば、複数のファイルを順番に変換するバッチ処理が可能になりますよニコニコ

 


今回の参考資料メモ

※最新バージョンでは、前述したインターレース解除「適応補間」よりも更に高画質になる「適応補間(高精細)」に対応していますひらめき電球

 

 

 

 

 

よろしければ、↓こちらも合わせてお読みください得意げ
【動画エンコード】Handbrakeの設定~もくじ~【mp4&mkv】
https://ameblo.jp/iso5210/theme-10085253390.html

 

 

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